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道後の大改修・続 

2024.4 ~ 2025.09完成

​所在:愛媛県松山市

既存住宅に寄り添うよう、慎重に計画を進めた平屋建てです。既存部に子世帯、平屋部に親世帯(単身)の構成となります。
本計画地は建築基準法上の道路に接していないため、今回も特別許可の取得が必要となりました。それに伴い、行政指導による厳しい建築制限(耐火性能の確保や通路セットバックによる敷地の減少など)が課され、お客様には資金面・精神面の両面で大きなご負担をおかけする結果となりました。法的な疑問や限界を感じる場面も多く、設計者として無力さを痛感することもありました。

一方で、全体計画においては「既存住宅に寄り添う」という共通の方向性を軸に、配置や空間構成の検討を重ねました。その中で、内部空間における木構造の美しさが本計画でも重要であり、共有もできていました。そこで燃えしろ設計を採用し、登り梁を現しとすることで木造ならではの表情を引き出すとともに、梁の反復によって空間に奥行きとリズムをもたらしています。

本計画は先に述べました法的部分、将来に対する空間対応など、まだ伝えきれていないことが多くありますので、整理ができ次第、改めて文章をまとめたいと思います。  2025.11

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