House in Dogo

2018

会社員だった当時、デザインが大好きなお客様に巡り合いました。建築基準法上の道路に接道していないため、公衆用通路であった部分を道路とすることが求められ悪戦苦闘の日々でしたが何とか建築可能となりました。可能となったのですが法規制が厳しくその中でも耐火規制に頭を悩まされました。改修デザインで良い所は古い構造材の力強さと美しさを引き出す空間を演出出来ることであると考えています。そこで内部空間の木軸現しを可能とするために当時改正された木造耐火の告示を使用し外壁耐火構造とすることで内部の内装制限を緩和させる方法を取りました。2階建て住宅では異例ですが空間美には何よりも必要でした。工事内容は全面改修+増築で耐震助成金活用によりコスト削減を行い、狭小住宅でありながら解放感のある気持ちの良い空間を目指し、改修でしか出せない味を引き出す事に集中しました。ハウスメーカーでは異例のプロジェクト期間(ロングスパン)となってしまいましたが、大手ハウスメーカーが本来担うべきである法律的な部分の解決を図る事が出来た事は大変意義のある事でしたし、且つ工事に関わって頂いた職人さんたちの多大な努力により完成した時は感慨深い物があった事を思い出します。